平成26年定例会-05月16日-10号

  • 村林聡

    度会郡選出、自民みらい、村林です。
     今回、大幅に定数減が提案されている県南部の議員の1人として、賛成の立場で討論に参加させていただきます。
     1票の格差の是正というのが今回の議論の出発点でした。
     そもそも公職選挙法のとおりに定数を配分すると3倍程度の格差が生じる可能性があり、私としては、現在の2.64という数値は直ちに是正しなければならない格差であるとは考えておりません。
     このことは特別委員会でも申し述べましたが受け入れられず、格差是正が議論の出発点となりました。これを前提とすると、県南部はこれまで、地域の事情を酌んで手厚く定数を配分していただいておりましたので、県南部のほとんどの選挙区が検討の対象にならざるを得ませんでした。
     例えば、私が選出いただいている度会郡選挙区についても、合区か定数減かの選択を迫られました。その中で、地域の声を何とか伝えられる方法を模索し、苦渋の選択をしていった結果が今回の条例案であると理解しています。
     そもそも、なぜ出発点となった1票の格差是正が重要なのかと考えますと、それは、様々な県民の声が県議会に反映される必要があるからです。であるならば、人口比例のほかにも考えるべきことがあるはずです。
     例えば、南伊勢町の人は伊勢市のことをよく知っているのだけれども、伊勢市の人は南伊勢町のことを驚くほど知らないというような場面によく出会います。ですから、それぞれの地域の声をきちっと代表するという定数配分を考えないと、様々な県民の声というのは代表できないのではないでしょうか。
     今回の南部での6減というのはぎりぎりの選択で、これ以上減らせば地域の声が届かなくなるのではないかと危惧しています。
     ここまで議論を積み上げてきた中での苦渋の選択として今回の条例案は賛成せざるを得ませんが、もはや南部で減らすということは限界まで来ており、今後1票の格差が拡大したときには、これ以上南部で減らすことなく、都市部選挙区での増員も視野に入れて御検討いただきますように切に皆様にお願い申し上げ、今回の条例案については賛成を表明して、討論を終結いたします。
     ありがとうございました。(拍手)

ページの先頭へ戻る