小さな高校を残すために
2017/6/13
2106年7月
みなさんは、県立高校の『適正規模』、という考え方をご存じでしょうか。三重県の教育委員会は、3学級から8学級をこの適正規模としていて、原則3学級ないと1つの高校とは認めません。
私は以前から、この考え方はおかしいと主張してきました。条件不利な地域の教育を担うことこそが公教育の役割であるはずなのに、この『適正規模』という考え方を県下一律に当てはめていきますと、都市部にしか高校を残すことができなくなってしまうからです。
私が教育関係に力を入れていますのは、まさにこの考え方を変えたいからです。
※これまで取り組んできた内容を10分程度にまとめた音声ファイルがありますので、※資料1(PDF)をご覧頂きながらお聞きください。
音声ファイル:2016年7月29日 南伊勢高校度会校舎活性化協議会にて
2017年3月
以上のような取り組みをしてきて、どうなりましたかというと。
1つ目は、『適正規模』の問題です。ついに、計画の中身から『適正規模』という文言はなくなり、『望ましい学校規模』となりました。
2つ目は、1学年2学級や1学級の規模の小さい高校が一律に統廃合されるのではなく、こういう取り組みをすれば残すことができるという道が開かれた、という点です。
結果として、これまで取り組んできたことが反映された内容になったと喜んでいます。ただし、実際に残すためには大変な努力が必要であり、引き続き地域のみなさんの声を聞かせていただきながら取り組んで参ります。
※資料2は、以上のことが初めて盛り込まれた中間案(素案)の該当部分ですの抜粋です。
資料2(PDF):県立高等学校活性化計画(仮称)中間案(素案)
※資料3は、正式決定した活性化計画の該当部分の抜粋です。
資料3(PDF):県立高等学校活性化計画